感想

『びっくり館の殺人』(綾辻行人)

どれほど、ひどい作品かと覚悟して読んだんだけど、それほどひどくなかったよ。割と楽しめた。あまりにも評判が悪いから、それはそれはひどい結末を想像してたんだけど。逆にそれが良かったのか。

『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』(大崎梢)

これは全然ダメだ。まず、本に対する薀蓄がぼくでも分かるような内容。ミステリ・フロンティアを買う人なら、特にどうということもないだろう。それから、でてくる登場人物が、独善的で片っ端から気に食わない。とってつけたような後日談が浮きまくっていて…

『眠りの森』(東野圭吾)

思ったより地味な話だった。『容疑者Xの献身』を先に読んでいたせいか、ついつい派手さを期待してしまった。東野ベストとしてよく挙がるこの作品だけど、自分にとっては、、、うーん。残念。相対的に評価が下がってしまった。

『εに誓って』(森博嗣)

こういう作品なんだ、と思えば楽しめる。安定しているとは言えるんだけどね。いつも思うんだけど、森好きにしか薦められないのが、森好きには残念。

『陽気なギャングの日常と襲撃』(伊坂幸太郎)

おもしろかったけど、もうちょっと。『陽気なギャングが地球を回す』のときのように、再読したら、評価変わるかも。

『ぼくのメジャースプーン』(辻村深月)

いまいち。短編のネタを無理やり増やしたような感じ。設定の説明に枚数を費やしすぎ。

『ザ・マインドマップ』(トニー・ブザン、バリー・ブザン)

参考になった。思考ツールと思っていたんだけど、記憶ツールとしても使えるらしい。というか、元々は記憶ツールとして始まったようだ。確かに、単語の連想や、絵を描き、色を分けるなど、脳にイメージしやすいと思う。

『川の名前』(川端裕人)

おもしろかった。こういう少年達の冒険は、心揺さぶられる。感動とかじゃなないんだけど、涙が止まらなかった。

『東京バンドワゴン』(小路幸也)

おもしろかった。これまで読んだ小路作品は、「あとちょっと感」がとれなかったが、この作品では解消されている。

『殺人症候群』(貫井徳郎)

なかなか重い話だった。おもしろくは読めたけど、苦手なタイプの小説。

『チルドレン』(伊坂幸太郎)

ドラマ化されるというニュースを見て再読してみた。 物語は、2人の家裁調査官とひと癖もふた癖もある子供たちとの交流を描く。先輩調査官に大森南朋(34)、坂口が一目ぼれする書店店員に小西真奈美(27)。 陣内役が大森南朋で、坂口憲二は、武藤役で…

『陽気なギャングが地球を回す』(伊坂幸太郎)

再読なんだけど。あれー?自分が思っていたよりもおもしろかったですよ。どういうことでしょうか。今までの伊坂ランキングは、 アヒルと鴨のコインロッカー 重力ピエロ チルドレン 砂漠 死神の精度 ラッシュライフ 魔王 グラスホッパー オーデュボンの祈り …

『図書館戦争』(有川浩)

カバーイラストのセンスがいいな。アメコミっぽくていい。 内容は、超法規的検閲が許されたパラレル日本のお話。図書館側は武装してこれを守るという、なかなか深刻な内容なんですが、その深刻さが笑いを誘う。設定はおもしろい。でも、その設定がいまいち活…

『誘拐症候群』(貫井徳郎)

双葉文庫のやつなんですが、まず表紙のタイトル文字がひっくり返ってます。誤植ですかね。んなわけあるか。 内容は、タイトル通り誘拐もの。個人的には『99%の誘拐』(岡嶋二人)よりおもしろかったです。その辺は時代設定のせいですかね。次の『殺人症候群…

『心のなかの冷たい何か』(若竹七海)

再読。前に読んだのは7,8年前。内容を全然覚えてなかったので、実に新鮮な気持ちで読めた。中に仕掛けられたトリックも完全に忘れてたし。驚いちゃったよ。もっと後味の悪い作品だと思ってたんだけど、そうでもなかった。ひょっとして、内容変わってたり?

『チームバチスタの栄光』(海堂尊)

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。なかなかおもしろかったですよ。選考委員の絶賛もよくわかる。

『てるてるあした』(加納朋子)

アキヤマ号泣。おっと、間違い。オレ、マツオ。『ささらさや』の姉妹編なんだけど、幽霊より、少女の成長物語。この少女がまた性格悪い。で、その性格悪い少女の周りにいる人たちの好意がまた。そして、少女は心を開くが……。あー、もー。直撃。いやー、泣い…

『レタス・フライ』(森博嗣)

エピソードの再利用がうまいなぁ。これはもうサービス精神というより、リサイクル精神といっていいのではなかろうか。よくないか。まあ、いいや。ところで、「刀之津診療所の怪」で一点わからないところが。(反転)犀川は、「〜叔母さんは、それを見て、な…

『サンタクロースのせいにしよう』(若竹七海)

再読。全然、内容をおぼえてなかったので、新鮮な気持ちで読めました。こんなに後味の良い作品だったとは。

『フェンネル大陸 偽王伝 風牙天明』(高里椎奈)

前作に比べて、格段に読みやすく、シリーズの中で一番おもしろかった。きっとおもしろくなるはず、と信じて待った甲斐があった。しかし、まあ、ここまで読みやすくなるとは思わなかった。誰かに注意されたのかな。

『QED神器封殺』(高田崇史)

最後のこじつけぶりは凄いな。思わず笑っちゃった。でも、まあ、シリーズものだけに安心して読めるね。新しいキャラクタもでてきたし、なかなか楽しめました。

『人間動物園』(連城三紀彦)

読みにくー。視点が変わるのは、あんまり好きじゃないんだよな。のめりこめなかった。

『ナ・バ・テア』(森博嗣)

前作と評価は変わらず。

『スカイ・クロラ』(森博嗣)

一般的な評価は高いんですが、ぼくはちょっと苦手。おもしろさがわからない。どこを楽しめばいいんだろう。とりあえず、ノベルスで3冊(『スカイ・クロラ』、『ナ・バ・テア』、『ダウン・ツ・ヘヴン』)まとめて買っているので、読み進めていきます。

『カンガルー日和』(村上春樹)

感想。よくわからん。ヤマなし、オチなし、イミなし。そうか、やおいか!とか思った。いや、オチも意味もあるかもしれないが、自分には読み取れなかった。読み込み不足と言われればそれまでだけど。村上春樹は、自分には向いてないのかもしれない。他の作品…