導きの星1〜4』(小川一水)読了。

ハルキ文庫なのに、ハルキ文庫の棚にない。ラノベの棚にも見当たらない。探すのに苦労しました。しかし、苦労の甲斐があった。小川一水の書くSFはいい。すごくいい。「炎」の発明、大航海時代宗教戦争、星動学誕生、航空機開発、核危機の時代、異星文明間の争い。約600年にわたって惑星オセアノの運命を描く。この風呂敷の広げ方!すばらしい。これぐらい大味なSFがもっと読みたい。

ただ、主人公の最初のドジっ子ぶりはどうなのという気はした。スラップスティック向いてないんだろうな。最終的にはうまく処理しているんだけど、その辺りを、もう少しうまく書いてほしいとは思った。