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体がだるかったので熱を測ってみたら37℃。遠慮なく会社を休む。今日はおとなしくしておこう。って、日記を書いてるし。普段書いてないくせに。いやいや、おとなしく日記を書いているのだ。
「エロ泣ける」
ちょっと煽りすぎか。ストーリーをざっくり書くとこんな感じ。
引越し先のマンションにいる幽霊。自殺じゃない、殺されたのだ。事情を聞いた主人公は事件の解明に協力をするのだが……。
この手のストーリーは、ラストが縛られる。最後がどうなるかバレバレだが、そこは松尾由美テイストを込めることで、これまでの先行作品との差別化が図られている。
具体的にいうと、幽霊は女性、主人公は男性。男と女がひとつ屋根の下にいたら、そのことを考えないのは変だろ(とか書くと、どこぞの選考委員みたいだが)、そこで一方を幽霊という縛りを与えることで、ギリギリな感情を表現している。
あくまでも俺認識なんだけど、松尾由美という人は、「セックス」と「ジェンダー」の間*1をうまく表現する作家だ。いかんなくその手腕が発揮されている。
帯もすごい。
ありえないのは大森さんの涙じゃないのかって、ちょっと思ってしまった。こんな失礼なことを書いちゃいかん、と思いつつ、書いてしまった。だって、オチが思いつかないんだもん。ごめんなさい。