ミステリ既読調査2005 終了
というわけで、ミステリ既読調査2005終了しました。終了したんだけどさー。
実は、同一IPから投稿制限は、120秒ぐらいにしてたんだよね。で、アクセスログをざっと見たんだけど、5分おきに連続投稿がしてる人がいた。
仕方ない。面倒だけど、チェックして、最終集計するか。あからさまにおかしいのは除去します。
好きな作家・作品が上にきてほしい気持ちはわからんでもないけど、やってて虚しくならないのかな。あんまり面倒なことはさせないで。
『殺人症候群』(貫井徳郎)
なかなか重い話だった。おもしろくは読めたけど、苦手なタイプの小説。
『チルドレン』(伊坂幸太郎)
ドラマ化されるというニュースを見て再読してみた。
物語は、2人の家裁調査官とひと癖もふた癖もある子供たちとの交流を描く。先輩調査官に大森南朋(34)、坂口が一目ぼれする書店店員に小西真奈美(27)。
陣内役が大森南朋で、坂口憲二は、武藤役ですね。武藤の恋人に対するエピソードは、「チルドレン」で別れたってことと、「チルドレンII」で最近恋人ができた、っていう武藤の一人語りのところでしかでてきません。直接的な場面は無し。新しいエピソードを追加するんでしょうか。非情に嫌な予感がします。
人間が描かれているかどうかについて激しい議論
『オール讀物』を買ってきて、直木賞の選評を読む。選考委員の選評のタイトルを列挙すれば、誰が何を推したか、一目瞭然です。
- 阿刀田高「なぞ解きの名作」
- 五木寛之「『容疑者Xの献身』を推す」
- 井上ひさし「力量は十分」
- 北方謙三「十二分の力量」
- 津本陽「たしかな構築」
- 林真理子「満を持しての受賞」
- 平岩弓枝「堂々たる受賞作」
- 宮城谷昌光「合理と不合理」
- 渡辺淳一「トリックか人間描写か」
動機や人間の描き方に疑問・不満があるけど推す、という人は、阿刀田高、井上ひさし、五木寛之。不満たらたらというか、全く推してないのは、渡辺淳一だけでした。
北方謙三は選評で、「大方の選考委員の支持があり、準備していたことの半分も喋る必要がなかったのが、燃え足りない気分であった。」と書いています。本当は議論ではなく、ひとり我がままをいう爺の説得に時間を費やしたというのが正解のようです。
ミステリ既読調査 2005
ミステリ既読調査 2005は、1000人こえるかな。最後に駆け込み投票を期待。もうすぐ〆切なんで、投票禁止モードを作らないと。
現時点でのベスト10は、
- 容疑者Xの献身(東野圭吾) 431 44.7% (431人/965人)
- 春期限定いちごタルト事件(米澤穂信) 414 42.9% (414人/965人)
- 扉は閉ざされたまま(石持浅海) 408 42.3% (408人/965人)
- 死神の精度(連)(伊坂幸太郎) 354 36.7% (354人/965人)
- 犬はどこだ(米澤穂信) 353 36.6% (353人/965人)
- クドリャフカの順番(米澤穂信) 337 34.9% (337人/965人)
- 神様ゲーム(麻耶雄嵩) 320 33.2% (320人/965人)
- ネコソギラジカル(上中)(西尾維新) 277 28.7% (277人/965人)
- 魔王(伊坂幸太郎) 272 28.2% (272人/965人)
- θは遊んでくれたよ(森博嗣) 268 27.8% (268人/965人)